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「脚気には故郷の土を踏め」は根拠がある

全身がだるい、足がむくむ、動悸がする――という症状の脚気がビタミンB1の不足で起こることはよく知られている通りです。

 

最近、インスタント食品ばかりを食べている若者の間で、ビタミンB1の不足がみられるようになってきました。  

 

昔、脚気は“江戸わずらい”といって、白米を食べていた江戸っ子たちに多かった病気。 ですから、故郷へ帰って麦めしや雑穀、野菜などを多くとればなおるというところから、「故郷の土を踏め」といわれ始めたのでしょう。  

インスタント食品はビタミンB1が大変少なく、また若者の好む清涼飲料の糖分もB1の必要量を高めます。脚気は過去の病気ではありません。

 

 

 

 

 

脚気は「源氏物語」や谷崎潤一郎の「細雪」にも登場する伝統的な病気。

以下の通り、明治時代にもこの病気で死亡する人も少なくありませんでした。

現在、発生率は当時に比べたら圧倒的に低くなっています。

しかし脚気にいたらない程度の潜在性ビタミン欠乏症の人はまだかなりいると考えられています。

島根県の農村で60%の人が血中ビタミンB1の不足を示しているとの報告もあります。やはりビタミンB1の摂取には十分心掛けて下さい。

 

 

 

 

 ビタミンB1

 

 

 

 

 

脚気による死亡者数  
明治 35年 11.097人 (人口10万人あたり24.2人)

大正 10年 22.633人 (人口10万人あたり40.4人)

大正 12年 26.772人 (人口10万人あたり46.5人)

昭和  5年 15.407人 (人口10万人あたり24.1人)

昭和10年 10.042人 (人口10万人あたり14.6人)

昭和22年 8.596人 (人口10万人あたり11人)

昭和27年 2.439人 (人口10万人あたり2.8人)

昭和40年 92人 (人口10万人あたり0.09人)

 

 

 

 

 

 

 

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