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薬物乱用防止の講演

 

 

 

こんにちは。漢方薬剤師の菅沼真一郎です。

 

平成30年12月14日に、岩井中学校で薬物乱用防止の講演をおこないました。

 

薬物乱用防止教室は学校薬剤師の重要な仕事です。

 

私は、担当の岩井中学校の他、境第一中学校でも依頼をうけて講演したことがあります。

 

今回で6回目の講演になります。

 

薬物乱用は大変危険なことです。

 

その危険を訴え、薬物乱用防止に努めることはとても大切です。

 

特にその入り口となるのは、たばこです。

 

たばこを吸っている人は、禁煙をおすすめしています。

 

禁煙したい方、禁煙はできないけどたばこの害を減らしたい方は

 

ご相談ください。

 

 

 

 

 

 

薬物の科学的な知識に詳しくなることと、薬物の恐ろしさを知ることは別なので、詳細な説明はいたしませんが、薬物にはそれぞれ種類があります。

 

 

 

興奮系薬物

 

・覚醒剤

 

・MDMA

 

・コカイン

 

 

上記のクスリが効いている間は、食べなくても、眠らなくても、興奮状態のままとなるドラッグです。

 

 

抑制系薬物

 

・麻薬(アヘンなど)

 

・向精神薬(精神安定剤など)

 

・有機溶剤(シンナー、トルエンなど)

 

 

 

上記のクスリが効いている間は、夢見心地となり、多幸感や酩酊感を感じさせるドラッグです。

 

 

幻覚系薬物

 

・LDS

 

・大麻

 

・マジックマッシュルーム

 

 

上記のクスリが効いている間は、別次元の世界にいるような感覚になるため、幻聴や、幻覚などを呼び起こすドラッグです。

 

 

その他の薬物

 

・違法ドラッグ

 

法律で麻薬や覚醒剤として、まだ禁止されていない物質から合成されるドラッグで、作用はさまざまです。

 

興奮、抑制、幻覚などがあらわれます。

 

最近までは合法ドラッグと言われていましたが、もちろん法律で認められているわけではなく、法律をかいくぐっている脱法ドラッグです。

 

医薬品としてはもちろん、薬事法という法律でどんどん禁止している違法ドラッグです。

 

 

では、下記のどれが危険なドラッグになるか皆さんはわかりますか?

 

 

・鎮痛剤

・風邪薬

・咳止め薬

・ガスライター

・酒

・タバコ

・スピード、エス、タマ

 

こちらは、岩井中学校の生徒さんにも出題いたしました。

 

 

答えは・・・全部

 

 

 

スピード、エス、タマは覚醒剤やMDMAの別名ですが、みなさんの身近にある鎮痛剤、風邪薬、咳止めなども使い方(用法・用量)を間違えると、危険なドラッグになるのです!!

 

 

例えば、頭をスッキリさせたくて、毎日少量の鎮痛剤を飲んでいたが、大量の鎮痛剤を飲まないと効かなくなってしまい依存症になってしまった。

 

お酒で気分を変えたいや、タバコで気分を落ち着けたいなども依存症になり得るためドラッグです。

 

スピード、エス、タマ以外は、身近で売っているものですね。

 

結局、薬物とは何でしょうか?

 

種類は関係なく、自分の気持ちを変えられるものならば何でもドラッグになりうるということです。

 

スッキリしたり、落ち着いたりと簡単にできるから癖になってしまい、麻薬や覚醒剤を手に入れなくても、ドラッグ中毒になってしまう危険性があるということ

 

つまりクスリは、治療薬として用いることもできるし、危険ドラッグとして用いるこ

も可能なわけです。

 

 

怖いですね。

 

薬物に手を出してしまうときはどのような時なのでしょう?

 

 

自分を好きになれない、自分の居場所がないと感じるような環境にいることがもっともおこりうる時。

 

このような心の状態のときにドラッグへの誘惑があると、「少しなら」「自分はすぐやめれるし」「今だけなら」と思ってしまうのです。

 

ドラッグをやれば確かに一時的に全ての不安を忘れられるのですから、魅力的に思えてしまいます。この魅力的な世界に誘ってくる人は、恋人、友人、親しい先輩などが多いと薬物乱用者の方が語っています。

 

薦めてくる人は「僕(私)だって大丈夫」と言い、薦められる人も「別に変わった感じはしないし、大丈夫なんだ」と思ってしまいます。

 

でも大丈夫に見えるのはその時だけで、ドラッグが切れている時、あるいは数ヶ月後は正常ではないはずです。数年後にはこの世にいないかもしれないし、塀の中かもしれません。

 

それでも、その誘いにのってしまったら、そのうち皮膚の下に無数の虫を感じるようになります。

 

それが幻覚です。苦しみはずっと続きます。

 

しばらくドラッグからとおざかっていても、心と体に刺激が加わると、その刺激を体がドラッグの刺激と勘違いして、ドラッグをやったのと同じ症状を現すようになります。それがフラッシュバックと言って一生苦しむのです。

 

 

ドラックに手をだしてしまう生活の7項目

 

次の7つの項目にあてはまるか、中学生にお聞きしました。

 

・起床と就寝の時間が一定していない

 

・朝食を食べる習慣がない

 

・家族そろって夕食をとることが少ない

 

・悩み事は親、先生、友人に相談しない

 

・学校生活が楽しくない

 

・部活に積極的ではない

 

・自分を高める親友がいない

 

薬物乱用者の多くはこの7つの項目にも該当する生活を送っていました。

 

皆さんの中にも現在の状況に何となく不満、でも出口がないという状況などそんな方はいませんか?

 

 

たばこの害

 

また、薬物乱用者の多くがタバコから入門しているのです。麻薬や覚醒剤などのドラッグの入口になりうるドラッグ。つまりタバコのニコチンです。

 

タバコの恐ろしさはニコチンによる依存性と、タールなどの有害物質による健康被害です。

 

タバコを吸ってその人の体に入る煙を主流煙、タバコの先端からゆらゆら立ち上がる煙が副流煙です。

 

この副流煙は一酸化炭素4.7倍、アンモニア46倍、タール3.4倍、カドミウム3.6倍、窒素酸化物3.6倍、ニトロソアミン52倍、ホルムアルデヒド50倍、ニコチン2.8倍、ベンゼン10倍と副流煙の方(吸っている本人より、周りの人)が、健康被害が大きいことが分ります。

 

中高生の時から喫煙を始めると、喫煙しない人や大人になってから喫煙し始める人に比べて、高い確率で肺がんで死亡すると言う結果が出ています。だから日本は、タバコは20歳以上と決められているんですね。

 

ニコチン依存は病気です。依存症にならないために、また病気のリスクを低くするためにも、最初の1本を吸わないことが大切です。と中学生の皆様に伝えました。

 

 

 

質問では、アイコス(電子たばこ)なら大丈夫か?ということを聞かれました。

 

確かにアイコスは、タールはありませんがニコチンは、同じようにあります。

 

ニコチンの害はなくならないし、副流煙も同じようにあって、周りの人に害を

 

与えるのでやめましょうとお話しました。

 

 

 

 

 

タバコを吸ってるみなさんも、自分を見つめ直し、もう一度周りの人の事を考えてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

2018年全国実力薬局漢方相談部門受賞 スガヌマ薬局

 

 

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