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第56回子宝カウンセラーの会(不妊要因の隠れ貧血の漢方)

 

 

こんにちは。

 

 

認定子宝カウンセラー漢方薬剤師の菅沼真一郎です。

 

 

第56回子宝カウンセラーの会のZOOM研修会に参加致しました。

 

 

 

第56回子宝カウンセラーの会

 

 

最近、不妊要因として増えている隠れ貧血を、漢方専門家の医学博士 邵輝先生がご講演しました。

 

 

 

漢方では、西洋医学の貧血より広い範囲をとらえて血虚(けっきょ)といいます。

 

 

 

血虚は不妊要因になります。貧血や血虚を補う漢方薬もございます。

 

 

 

詳しくは漢方相談スガヌマ薬局漢方薬剤師までお尋ねください。

 

 

 

隠れ貧血についてご講演中の医学博士邵輝先生

 

 

 

◆隠れ貧血の問題 

 

 

50歳未満の日本人女性の約5人に1人が貧血と言われています。 

 

 

貧血は、すぐに命に関わるわけではないと放置しがちですが、目まいや倦怠感など「プチ不調」の原因になります。 

 

 

実際全身が酸欠状態に陥っており、想像以上にダメージを受けている場合もあります。 

 

 

さらに健診結果に現れない隠れ貧血鉄の「貯蓄」がほとんどない状態)』の人が4割以上という実態があります。

 

 

貧血や隠れ貧血で鉄不足の女性が妊娠すると、赤ちゃんが小さく産まれたり、早産になるなどの健康リスクが高まため、妊活中の女性は妊娠前に貧血を治しておきましょう。 

 

 

 

 

◆毎月の生理によって毎月40-140CCの血液を失う 

 

 

ヘモグロビンが低いのは貧血の特徴であり、女性は毎月の生理によって毎月40-140CCの血液を失うため、貧血になりやすくなります。 

 

 

隠れ貧血は血液指標が明らかではない状況の一つで、よく見られるのは鉄結合蛋白の不足です。 

 

 

鉄結合蛋白の不足は血液中の酸素の結合の問題に繋がりますので、胎児の初期着床と発育に影響し、初期流産を誘発する可能性があります。 

 

 

研究の統計により約40%の女性は潜在的な栄養不足の徴候でもある不顕性貧血の問題が存在します。 

 

 

 

 

 

◆鉄不足により考えられるリスク 

 

 

〇卵胞ホルモン・黄体ホルモンの分泌が減り、妊娠しにくくなる。(不妊要因1)

 

 

〇卵細胞の成長に影響を及ぼし、健全な卵細胞が育ちにくくなる。 (不妊要因2)

 

 

〇血液の酸素運搬が滞ることにより、卵巣への酸素が不足し卵子の質に影響を与える可能性がある。(不妊要因3) 

 

 

[妊娠しやすいからだづくり(妊活)には鉄分補給が大切です!] 

 

 

 

 

 

◆【鉄欠乏と妊娠:着床が悪い要因】 

 

 

子宮内膜を作る材料となる鉄は赤ちゃんのベットメイキングの役割を持ち、子宮内の環境を整えてくれます。 

 

 

鉄は体内のさまざまな場所に分布しそのうちの7割が赤血球に含まれています。 

 

 

そのほか、血清鉄、組織鉄、フェリチンに含まれています。 

 

 

フェリチンというのは貯蔵鉄、貯金している鉄のことです。 

 

 

鉄が消耗するときはこの貯蔵鉄から減っていきます。 

 

 

「潜在的な鉄不足:隠れ貧血」というのは貯蔵鉄が少ない状態をいいます。 

 

 

健康診断で調べるのは赤血球に含まれているヘモグロビンの量なので、この隠れ貧血」を見逃してしまうのです。 

 

 

なお、女性は生理があるため、何もしなくても毎月鉄が失われ妊娠前であれば一日2mgは失われます。 

 

 

 

 

 

◆妊娠のために鉄の補給を倍に増やしましょう。 

 

 

鉄の働きは赤血球を作、体内に酸素を運ぶことです。 

 

 

卵子を作ったり、妊娠中の場合は自分の体だけではなく赤ちゃんにも酸素を届けなくてはならないので、赤血球の量が増えます 

 

 

妊娠すると貧血になる妊婦さんが増えるのは妊娠前の倍の量の鉄が必要になるからです。 

 

 

 

 

 

◆妊活のためはもちろん、妊娠中、妊娠後、赤ちゃんにも鉄は必要です。 

 

 

 

鉄不足のまま妊娠してしまうと、母子ともに鉄不足、栄養不足になってしまいます。 

 

 

また、おなかの赤ちゃんにはお母さんから優先的に鉄をもらうしくみが備わっていまので、お母さんの体にもダメージが出ます。 

 

 

 

 

上記のように貧血は不妊要因になります。

 

 

貧血を補うための漢方薬は、妊娠前、妊娠中、出産後の母乳をあたえる時もとても大切です

 

 

ぜひ貧血のための漢方薬を服用しましょう。ご相談ください。

 

 

 

 

 

第二部では、医療法人社団 英ウィメンズクリニックにしのみや院長江夏国宏先生から、「保険適用とDX~患者インサイトと外来改革~」についてご講演いただきました。

 

 

英ウィメンズクリニックは、日本でトップクラスの不妊治療専門クリニックです。

 

 

英ウィメンズクリニック(さんのみや院)には、男性不妊専用の外来も、漢方外来もあります。私はこの不妊治療専門クリニックに2回研修にいきました。

 

 

 

英ウィメンズクリニックの不妊治療(研修1回目)(リンク)

 

 

 

 

ショウキT-1を不妊治療の英ウィメンズクリニックでも使用(研修2回目)(リンク)

 

 

 

 

 

 

江夏先生は最後に今回子宝カウンセラーの会に参加された漢方薬剤師や針灸師の先生に向かってエールをくださいました。

 

 

とても励みになりました。これからも日々、不妊治療、不妊漢方を勉強して不妊で悩む方々に寄り添ってお役に立ちたいと思います。

 

 

 

 

医療法人社団 英ウィメンズクリニック にしのみや院 院長 江夏 国宏 先生

 

 

 

 

不妊のための漢方を勉強する先生方へのエール

 

 

 

東洋医学、個人的にはすごい重要じゃないかと思っています。

 

 

ここ最近でも、とても印象に残った患者さんがおられました。

 

 

通常通りの治療をしてもなかなか上手くいかず、原因もよく分からず、いい卵が採れませんでした。

 

 

既存の治療の中ではこれといった策が見いだせない。という中で徹底的に体質改善に取り組まれていました。

 

 

その方は、針灸師の方の漢方の本を読んでそれを忠実に実践して、生活改善を行って次の採卵へ備えていたら、なんと自然妊娠されたということで、やっぱり体の中にある本来の力っていうのはすごいものがあって、そこを引き出すのがまず前提かなというように思わされた一例でした。

 

 

やはり、薬をいくら使っても 、土台となる体を整えるというところをやっていなかったら、枝葉の議論になってしまうので、しっかり東洋医学で内側を整えるといういう視点をもつことはすごく重要だと思いました。

 

 

個人的には大変に注目しておりますので、先生方もその分野を引き続き研鑽積んでいただいて、社会に役立てていただけるようによろしくお願いします。

 

 

応援しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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