こんにちは。店長の漢方薬剤師の菅沼真一郎です。
平成30年6月10日子宝カウンセラーの会で不妊治療で有名なウィメンズクリニック本町の藤野祐司先生ご講演をお聞きしました。
All about ARTという題で、不妊治療全般から最新のERA(着床の窓)や着床前診断などのお話しをお聞きしました。ライフスタイル(下記に詳細を記載)やストレスが不妊に良くないというお話もとても興味深かったです。
私たちスガヌマ薬局でもカウンセリングを通じてライフスタイル(食事や運動)の改善をすると同時に、心を元気にすることを心がけています。
これからも不妊で悩むお客様の悩みや不安をよく聞いて心を元気にするようにがんばります。
講演内容
晩婚化・高齢化の問題点について
・加齢による卵巣予備機能の低下しています。
・卵子の質の低下、染色体異常の増加しています。
・月経回数の増加による子宮内膜症、子宮筋腫の合併頻度の増加します。
・性行為の増加によるクラミジア感染症罹患リスクの上昇してます。
加齢卵巣で起こっていることとは
・卵胞数減少と質の低下がおこります。
・顆粒膜細胞機能低下がおこります。
・卵胞の閉鎖化と卵巣の繊維化しています。
・FSHレセプターの減少します。
・インヒビンB産生低下します。
・AMHが低下します。
ショウキTー1の効果について(医学博士邵輝先生からの情報)
・マウス子宮におけるエストロゲンレセプターの増加作用があります。
・マウス卵巣におけるFSHレセプターの増加作用があります。
・ゴナドトロピン刺激による高齢マウスの排卵卵子数の増加効果があります。
ライフスタイルによる不妊原因について
・アルコール摂取要因(2杯/日以上で不妊の率が60パーセント上昇しています)
・カフェイン摂取要因(3杯/日で妊娠率が45パーセント減少しています)
・喫煙要因(不妊の確率が60パーセント上昇しています)
・肥満(BMI35以上)で妊娠までの期間が2倍以上かかっています。
・光刺激によって排卵リズムに影響があるので就寝2時間前からスマホをみないように不妊患者さんに男女共指導しています。
・ストレスは不妊になんらかの影響があります。
多嚢胞性卵巣(PCO)について
・PCOの治療には、薬物療法(排卵誘発)と手術療法があります。
・PCOの治療で肥満例(BMI25以上)には、メトホルミン(グリコラン)を併用する場合があります。
黄体機能不全について
・黄体機能不全の原因としては、高プロラクチン血症や甲状腺機能低下症の場合もあるので、プロラクチンや甲状腺の検査もした方がよいと思います。
潜在性甲状腺機能低下症について
・内科の先生は治療しないが、不妊治療の上では、治療した方がよい潜在性甲状腺機能低下症があります。
子宮内膜症について
・進行した子宮内膜症は卵巣・卵管・子宮の癒着を引き起こします。
・子宮内膜症は、排卵障害、ピックアップ障害、卵管内受精卵輸送障害の原因となります。
・子宮内膜症組織からでる物質が、卵子・精子受精障害や、子宮内膜の着床障害を引き起こします。
・子宮内膜症は不妊症例の25~50パーセントはあります。重度にもよるが体外受精の必要な場合があります。
低刺激法について
・ウィメンズクリニック本町では、不妊患者さんの負担を考えて、採卵時の排卵誘発方法は低刺激法を使用していています。
ERA(着床の窓)について
・着床に関わる遺伝情報の発現には時期があります。
着床前診断について
・分割卵(4~8分割)から割球採取します。
・割球の染色体を分析します。
・割球や細胞塊から抽出・増幅DNAの検査します。
最後に先生は、「子供は夫婦と全く人格の違う1人の人間が生まれてきます。生まれてくる子供の同意をとることはできない」とおっしゃっていました。
とても勉強になりました。ありがとうございます。私達も真剣にこれからも子宝相談に取り組んでいこうと思います。
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