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なかなか治らない体の不調は胃腸の弱りが原因?!

 

 

こんにちは。漢方薬剤師の菅沼真一郎です。

 

現在のなかなか治らない体の不調の原因は胃腸の弱りからくることが多いそうです。

 

胃腸の弱りのことを漢方では脾虚(ひきょ)といいます。

 

脾虚になると免疫力も低下します。

 

現代の方の脾虚になる大きな原因は、体温以下の飲食物の摂取です。

 

体の不調のある方は、夏でも暖かいものをとるように心がけましょう。

 

 

◯脾虚(ひきょ)の症状

 

漢方では胃腸の弱りを脾虚(ひきょ)といいます。

 

1食欲がない、美味しくたべれない

 

2食後膨満感 、食後眠くなる

 

3軟便(2日に1回、3日に1回しか便がでない便秘でもでるときは、軟便なら脾虚になります)

 

上記3つのうち2つがあったら脾虚になります。

 

 

◯脾虚になるとなぜ体が不調になるのか

 

食べ物から胃腸の働きによって栄養物は吸収され体の中に循環して、体の体調を整えます。

 

つまり、脾虚になって、栄養物の吸収と循環が悪いと体に栄養素が十分にまわらなくなって体調が悪くなったり、免疫力が低下したりします。

 

 

◯なぜ体温以下の飲食物をとると胃腸が弱くなるか

 

食べ物を分解吸収するためには消化酵素が必要です。

 

消化酵素は36度から40度で働きます。

 

消化酵素は20度以下では働かなくなります。

 

冷たいものをとると口の中では、消化酵素であるアミラーゼが働きにくくなります。

 

冷たいものをそのまま胃にいれると胃の温度も下がって、胃の消化酵素が働きにくくなります。

 

アイスなど体を冷やすものをたくさん食べる、胃の温度を大きくさげるので、小腸の温度も下がって小腸の消化酵素も働きんくくなります。

 

 

◯冷たいものを多くとるようになった要因はペットボトル?

 

今はペットボトルのお茶を購入して、飲む生活が一般的です。

 

ペットボトルを飲むことによって、体を冷やすようになりました。

 

ペットボトルをあけるとそれを冷蔵庫に入れます。

 

それを冷蔵庫から出して、あたためて飲む人はいないので、必然的に冷たいものだけをとるようになります。

 

 

◯脾虚の食養生のポイント

 

温度と時間と噛む回数が大切です。

 

・食べ物飲み物の温度

 

冷たいもの飲んだり食べたりするならその後にちょっとでもいいから暖かいお湯を飲むといいです。

 

・食べる時間

 

ねるときには胃に内容物があると消化が悪くなります。

 

寝る前に空腹にしておかないと睡眠の質も低下します。

 

食べ物にもよるが食後4時間後に寝たほうがいいです。

 

消化するのに最低2時間はかかります。

 

脂っこいものなどは4時間くらいかかります。

 

・噛む回数

 

噛む回数が少ないと消化が悪くなります。一口20回はかみましょう。最初の5口だけでも20回噛むと違います。

 

 

◯なかなかよくならない病気が脾虚の漢方薬を飲んだらよくなった当薬局の一例

 

・不妊症

 

なかなか治らない体の不調は胃腸の弱りが原因?!

 

 

不妊治療で漢方薬をつかう場合、卵の質を高めるためには、補腎(ほじん)剤といわれる漢方薬を使います。

 

ただし、補腎剤は胃に重たいケースが多く、最初から多く使っていくと効き目もでにくく卵の質も向上しにくいです。

 

最初に脾虚の漢方薬を使うと、胃腸が強くなって補腎の漢方薬の効き目もでやすくなります。

 

結果的に脾虚の漢方薬を使った方のほうが早くご懐妊しています。

 

 

・貧血

 

なかなか治らない体の不調は胃腸の弱りが原因?!

 

貧血の原因は血の不足だと思い、病院でフェロミアなど鉄剤の薬を飲んでもよくならなかった。

 

貧血の原因は、

1血になる食べ物の不足

2出血量が多い

3脾虚によって吸収と循環が悪くて血が作れない

のどれかになります。

 

不正出血や生理の血の量が多いことはなかったので、脾虚をよくする漢方薬を飲んだら改善しました。

 

 

・アトピー性皮膚炎

 

なかなか治らない体の不調は胃腸の弱りが原因?!

 

ひどいアトピー性皮膚炎の方に、最初、炎症を抑える漢方薬を使ってだいぶよくなったが、その後一進一退の状態が続いていました。

 

しっかりしたうんちが出ていないので、脾虚が原因だと思い、脾虚を改善する漢方薬を加えたら改善しました。

 

 

・剥奪性口角炎(はくだつせいこうかくえん)

 

なかなか治らない体の不調は胃腸の弱りが原因?!

 

唇の炎症を抑える病院の薬をぬったり、アレルギーを抑える薬をのんでもよくならなりませんでした。

 

問診したら唇の乾きがあるので脾虚が原因だと思い、皮膚を潤する漢方薬と一緒に脾虚を改善する漢方薬をつかって改善しました。

 

 

◯脾虚につかう代表的な漢方薬

 

・健脾散(けんぴさん)(イスクラ健脾散エキス顆粒)

 

特徴

 

「イスクラ健脾散エキス顆粒」は、ニンジン、サンヤク、ビャクジュツなど10種類の植物性生薬から抽出されたエキスを顆粒としたものです。

 

体力虚弱で、胃腸が弱く、痩せて顔色が悪く、食欲がなく下痢が続く傾向がある方の食欲不振、慢性下痢、病後の体力低下、疲労倦怠、消化不良、慢性胃腸炎の改善を目的としております。

 

効能・効果

 

体力虚弱で、胃腸が弱く、痩せて顔色が悪く、食欲がなく下痢が続く傾向があるものの次の諸症:食欲不振、慢性下痢、病後の体力低下、疲労倦怠、消化不良、慢性胃腸炎

 

 

・健胃顆粒(けんいかりゅう)(イスクラ健胃顆粒S)

 

特徴

 

「イスクラ健胃顆粒S」は、トウジン、シュクシャなど8種類の植物性生薬から抽出したエキスを顆粒にしたもので、比較的体力がなく、胃腸の働きの弱い方の胃炎、胃腸虚弱、胃痛、腹痛、食欲不振、胃部不快感、腹部膨満感、悪心、下痢の改善を目的としております。

 

効能・効果

 

比較的体力がなく、胃腸の働きの弱いものの次の諸症:胃炎、胃腸虚弱、胃痛、腹痛、食欲不振、胃部不快感、腹部膨満感、悪心、下痢

 

 

・補中丸(ほちゅうがん)(イスクラ補中丸T)

 

特徴

 

「イスクラ補中丸T」 は、オウギ、トウジン、トウキなど8種類の植物性生薬から構成され、これらの生薬を粉末にし丸剤としたもので、虚弱体質、貧血症、夏やせ、胃弱、病中・病後の体力回復、痔疾、脱肛、胃腸機能が減退し、疲労倦怠感のあるもの又は頭痛、悪寒、発汗を伴うものの改善を目的としております。

 

効能・効果

 

虚弱体質、貧血症、夏やせ、胃弱、病中・病後の体力回復、痔疾、脱肛、胃腸機能が減退し、疲労倦怠感のあるもの又は頭痛、悪寒、発汗を伴うもの。

 

 

 

なかなか病院にいっているけどよくならない方は、脾虚(胃腸の弱り)が原因かもしれません。

 

脾虚の方は、胃腸を強くして吸収と循環を高めることが大切です。

 

漢方薬の選び方、食養生について詳しく知りたい方は、スガヌマ薬局の漢方薬剤師にお気軽にご相談ください。ご予約お待ちしています。

 

 

 

 

 

2018年全国実力薬局漢方相談部門受賞 スガヌマ薬局

 

 

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