尋常性白斑の漢方治療
【尋常性白斑の漢方治療】最新の国際学会で学んだ中医学的アプローチとは
こんにちは。茨城県坂東市で創業150年、漢方相談スガヌマ薬局の店長・漢方薬剤師の菅沼真一郎です🌿
このたび、以下の国際学会に参加してまいりました。
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🌏 世界中医薬学会連合会 第5回アジア太平洋サミット
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🏯 日本中医薬研究会 第26回学術シンポジウム
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🩺 世界中医薬学会連合会 皮膚病専門委員会 第13回皮膚病国際学術大会
目次
5.💡ポイント:漢方薬は「見た目」ではなく「中からのバランス」を

今回のテーマは「皮膚病の漢方治療」。その中でも、**尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)**に関する最新の漢方的アプローチを学びました。この記事ではその要点をわかりやすくご紹介します。
1.尋常性白斑とは? 〜色素が抜けてしまう皮膚疾患〜
尋常性白斑は、皮膚のメラニン色素が減少・消失し、部分的に白くなる慢性の皮膚疾患です。自己免疫やストレス、遺伝的要因などが関与すると考えられています。
🔍 主なタイプとその特徴
🧩 分節型白斑
神経の支配領域に沿って片側性・非対称に白斑が現れるタイプ。多くは限局的で進行しにくいのが特徴です。
🧩 非分節型白斑(以下の4タイプに分類されます)
1.散発型(さんぱつがた)
→ 白斑が2カ所以上に散在し、比較的面積は小さめ(全体の1〜3段階程度)
2.汎発型(はんぱつがた)
→ 白斑が広範囲に及び、全身の50%以上(4段階以上)に広がっている重症タイプ
3.指趾顔面型(ししがんめんがた)
→ 顔や手足の先端に白斑が限局して現れるタイプ。とくに目・口・鼻の周囲や指先に多く見られます。進行すると汎発型になることも。
4.粘膜型(ねんまくがた)
→ 唇・口腔内・外陰部などの粘膜部に白斑が発生。2カ所以上に出ることが多く、汎発型に移行する可能性もあります。
2.中医学(漢方)による尋常性白斑の治療法

講演では、中国・広東省中医病院皮膚科主任の李紅毅教授が登壇され、「**中薬(漢方薬)+火鍼(かしん)**の併用療法」の有効性について報告されました。
🧠 治療効果に影響する因子
・年齢・肌色
・白斑の型(非分節型の方が治療しやすい)
・病期(進行期よりも安定期が有利)
・白斑の部位(体幹部 > 顔 > 四肢)
・面積や治療頻度、照射の強さなど
3.漢方治療の考え方:弁証論治によるオーダーメイド処方
🌿 臓腑からのアプローチ
・肝:ストレスや感情の乱れによる(特に女性)
・脾:小児の消化吸収力が弱いタイプ
・腎:体力・ホルモン・老化との関連
🌿 六淫(外的要因)からのアプローチ
・風:軽い発症・上半身に多い
・寒:冷えによる免疫低下
・湿:夏季に悪化しやすく、除湿が必要
4.尋常性白斑に使われる漢方薬の例
中医学では、白斑の「見た目」ではなく「体内のバランスの乱れ」を整えることが根本治療につながります。以下は、尋常性白斑に使用されることが多い代表的な漢方薬です。
🌿1. 逍遥散(しょうようさん)
ストレスや情緒の乱れによる白斑に。肝の働きを整えて気の巡りを改善。
🌿2. 加味逍遥散(かみしょうようさん)
ストレス+のぼせ・イライラ・不眠などがあるタイプに。自律神経の調整にも。
🌿3. 消風散(しょうふうさん)
赤みやかゆみを伴う白斑、アトピーの要素がある方に。
🌿4. 血府逐瘀丸(けっぷちくおがん)
血流の滞りが原因で白斑が慢性化している場合に用いる。
🌿5. 清営顆粒(せいえいかりゅう)
血熱による皮膚症状(赤み・ほてり)に。白斑の急性期や免疫反応が強いタイプに適しています。
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5.💡ポイント:漢方薬は「見た目」ではなく「中からのバランス」を整えるもの
同じ「白斑」でも、漢方では原因や体質が違えば使う薬も違うというのが基本です。自己判断ではなく、専門の漢方薬剤師と相談することで、より効果的な体質改善が可能になります。詳しくは、当店漢方薬剤師にご相談ください。症状、体質にあった漢方薬をお選び致します。
6.🌱心と体のケアが両輪です
李紅毅教授は、尋常性白斑は長期戦になるため「心のケア(従心論治)」が非常に重要であると強調されていました。
「体質に合った漢方薬+ストレスケア」が鍵になります。
7.🌟【まとめ】尋常性白斑と向き合うために
白斑は見た目だけでなく、心の負担も大きい皮膚病です。しかし、中医学では体の中から整えることで改善を目指すことが可能です。
症状や体質は人それぞれですので、ぜひご自身に合った方法を当店漢方薬剤師と一緒に見つけていきましょう。
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