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最近の男性不妊の治療と漢方

 

茨城県坂東市からこんにちは。

 

 

認定子宝カウンセラー漢方薬剤師の菅沼真一郎です。

 

 

オンラインZOOMで開催された第55回子宝カウンセラーの会で厚仁病院松山毅彦先生の「生殖医療の実際」のご講演をお聞きしました。

 

 

特に男性不妊について勉強しましたのでご報告いたします。

 

 

精子は漢方薬でよくなることがとても多いです。一人で悩まずにご相談下さい。

 

 

 

男性不妊の改善例など詳しくはこちら(リンク)

 

 

 

男性不妊の漢方薬(リンク)

 

 

 

男性不妊の場合、卵子と違って精子はつくられるので、漢方で改善の余地が十分にあります。生活習慣も大切です。精子DNA損傷を防いで、精子をさびないようにしましょう。

 

 

最初にご講演の中でおっしゃっていた男性不妊の生活改善についてお話します。

 

 

 

 

 

〇精子DNA損傷を防ぐには

 

 

1.禁煙、コーヒー制限して、規則正しい生活をしましょう。

睡眠は十分とりましょう。

 

 

2.ビタミンC,Eをとりましょう。

 

 

3.抗菌薬、抗炎症薬を飲まないようにしましょう。

 

 

4.高温環境を避けましょう。

サウナはさけましょう。ブリーフよりトランクスをはきましょう。

 

 

5.禁欲期間は1-2日にしましょう。

 

 

6.TESE

精索静脈瘤のないこと。精索静脈瘤は手術しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

厚仁病院  松山 毅彦先生

 

 

「生殖医療の実際」 厚仁病院 松山 毅彦 先生

 

 

 

 

〇男性不妊症 ~イントロダクション~

 

 

 

 

◇補助生殖医療(ART)の発展により、乏精子症また無精子症の患者においても精子が獲得できれば、挙児を得ることができるようになった。

 

 

◇生殖医療医はほとんどが婦人科医であり、男性側の診察をしないまま、精液検査の所見のみで補助生殖医療(ART)が行われることが多い。

 

 

◇補助生殖医療(ART)の成功率は低く、患者カップルの金銭的、肉体的負担は大きい。

 

 

 

〇男子不妊症の原因

 

 

 

性機能障害

 

 

・射精障害・・・射精できない状態

(逆行性射精、勃起障害など)

 

 

 

精子形成障害

 

 

・造精機能障害・・・精子の形成が障害された状態

(無精子症、乏精子症、精子無力症、精索静脈瘤)

 

 

副性器感染症

・副性器障害・・・副性器の炎症

(副睾丸炎、前立腺炎など)

 

 

精路通過障害

・精子輸送障害・・・精子の通り道である精管にトラブルがある状態

(精管閉塞など)

 

 

 

〇酸化ストレスが招く男性不妊

 

 

・男性不妊の多くは原因が不明の造精機能障害

 

 

・男性不妊の多くに酸化ストレスが関与している

 

 

不妊症カップルの半数に男性因子が存在しているにもかかわらず、ART施設では男性不妊に対して十分な対応がなされていません。

 

 

原因不明の造精機能障害が多いことが、その一因にあると考えられます。

 

 

 

精子損傷率が22パーセント以上は自然妊娠しにくい。(写真は第9回坂東市子宝セミナーより)

 

 

〇精子DNA断片化がART成績の低下を招く

 

 

精子によって卵子内に運び込まれた父親の遺伝情報(DNA)は母親のDNAと融合し、子どものDNAが形成されます。

 

 

いずれのDNAの健全性も求められますが、特に父親の(精子)DNAは3日目以降の胚の成育に関与していると考えられています。

 

 

そのため精子DNAの断片化がART成績の低下を招きます。

 

 

 

精子DNAの断片化とは?

 

 

精子のDNAの損傷、具体的にはDNAの二重らせん構造の鎖がちぎれてしまうことです。

 

 

主に酸化ストレスの影響によるものと考えられています。

 

 

このDNAが損傷した精子の割合が精子DNA断片化率で、精子の質をあらわす指標の1つです。

 

 

 

精子DNA断片化は3日目以降の胚発育に深く関与

 

 

精子DNA断片化は3日目以降の胚発育にマイナスの影響を及ぼすことが知られています。

 

 

このことは妊娠率の低下、流産率の上昇に関連すると考えられています。

 

 

 

酸化ストレスや精子の質に着目し、治療成績の向上を目指す

 

 

原因不明の男性不妊と診断された男性に対して、酸化ストレスや精子の質を測定し、適切な対策を講じることで治療成績を改善できる可能性があります。

 

 

 

〇高度精子精液機能検査

 

 

精子中の酸化ストレスレベルを測定する

 

 

・ORP測定法

 

 

マイオキシスという特殊な機械を用いて精液中の酸化ストレスを測定する検査。

 

 

酸化ストレスの影響を手軽に評価できるようになったことが最大の特徴で、

 

 

原因不明の男性不妊と診断された男性に推奨する検査。

 

 

 

◎酸化ストレスが精子に与える影響

 

 

近年、男性不妊の原因の一つとして、酸化ストレスが精子に与える影響が非常に大きいことがわかってきました。

 

 

精子のDNA 断片化率を測定する

 

 

・DFI検査

 

 

精子DNA断片化の測定方法はいくつかありますが、一般的なSCSA(精子クロマチン構造検査)と呼ばれる方法で行う検査です。

 

 

原因不明の男性不妊と診断された男性やART治療を繰り返しても妊娠に至らない、もしくは、流産を繰り返すカップルの男性に推奨する検査です。

 

 

 

精子DNA断片化指数とは?

 

 

精子が酸化ストレスなどのダメージを受けることや精子のDNAが損傷することがあります。この損傷したDNAを持つ精子の割合のことをいいます。

 

 

この検査では、どの程度の割合で精子のDNAが損傷しているのかを調べます。

 

 

DFI低値

 

 

・良好な精子の割合が高い

 

 

・ダメージを受けている精子が少ない

 

 

DFI高値

 

 

・精子造成過程での何らかのミスが生じている

 

 

・ダメージを受けている精子の割合が多い

 

 

 

〇男性不妊の最近の展開

 

 

コンパニオン診断を用いたARTによる生産率向上の実際

 

 

不妊臨床におけるコンパニオン診断

 

 

精子機能検査を行い、ARTの適応を精子側から測定する

 

 

 

・精子DNA断片化指数(DFI) ・精液酸化還元電位(ORP)

 

 

 

〇男性不妊症の治療

 

 

・妊孕能回復を目的とした治療法

 

 

造精機能障害に対する治療

 薬物療法 

 手術療法

 

 

精路通過障害の治療

 精路再建術 

 精巣上体穿刺法

 人工精液瘤増設術

 

 

 

・配偶子操作による生殖医療技術

(体外受精・胚移植)

 

 

 

〇無精子症治療の実際

 

 

精子が獲得されなければ顕微授精の適応もありません。

 

 

精路通過障害 

閉塞性無精子症

 

 

精子形成障害

非閉塞性無精子症

 

 

精巣上体精子吸引術

 

 

 

〇精索静脈瘤があれば精子DNA損傷率は高くなる

 

 

・内精索静脈の弁の機能不全に伴い、静脈血の逆流が生じることにより生じ、陰嚢内の内精索静脈が拡張した病態。

 

 

・大多数は左側の片側に認められる。男性不妊症患者を対象とした場合、約25~40%程度と高頻度に認められる。

 

 

・外科的治療により、約70%程度の患者の精液所見は改善されることから、男性不妊症の一因であると考えられている。

 

 

 

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