腎臓の検査数値が悪化し、「もうすぐ透析かも…」と医師から告げられたとき、多くの方が強い不安を感じます。
「何とかして透析を避けたい」「少しでも腎臓の働きを保ちたい」と思うのは当然です。
そんなときに注目される選択肢のひとつが「漢方薬による体質改善」です。西洋医学では対応が難しいとされる部分でも、漢方なら違うアプローチができる場合があります。
この記事では、腎臓病と漢方の関係、体質改善の可能性、そして実際の相談事例をもとに、透析を少しでも先延ばしにしたい方に向けた情報をお伝えします。
目次
腎臓病とは? そしてなぜ透析が必要になるのか

“腎臓の働きを示す図解。血液が腎臓に入り、老廃物をろ過して尿として排出し、きれいな血液が戻る流れを説明するイラスト。”
腎臓は、血液をろ過して老廃物や余分な水分を尿として排出する、大切な臓器です。しかし、糖尿病や高血圧、過労、過度な薬剤使用などが原因で、腎臓が徐々に機能を失っていくことがあります。これが「慢性腎臓病(CKD)」です。
慢性腎臓病が進行し、eGFR(推算糸球体濾過量)やクレアチニン値などの数値が悪化すると、腎臓の機能が限界に近づきます。そうなると、透析治療が必要と判断されるケースも増えてきます。
漢方が注目される理由とは?
漢方は、「腎(じん)」という概念を中心に体全体のバランスを整えるという考え方をもちます。
腎臓病の患者さんは、体の中の「水の巡り」や「老廃物の排出」がうまくいかなくなっている場合が多く、そうした不調を整えるために、漢方の視点が非常に役立つことがあります。
例えば、腎虚(じんきょ:腎のエネルギーが不足した状態)を改善する目的で、「八味地黄丸(はちみじおうがん)」や「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」などの処方が使われることがあります。
また、体質により、水分代謝の悪さ・むくみ・だるさ・頻尿・尿の出にくさなど、さまざまな症状に対応できるのも漢方の強みです。
実際の漢方相談ではこんなケースがあります

スガヌマ薬局の薬剤師が、あなたの体と向き合い、丁寧にサポートいたします。
たとえば、ある70代の男性。クレアチニン値が3.5を超え、「そろそろ透析を考えましょう」と医師に言われていました。
食事制限はすでに行っていたものの、改善は見られず、当薬局にご相談に来られました。
カウンセリングでは、長年の糖尿病と高血圧が背景にあること、冷えや疲れがひどいこと、便秘気味であることなどが判明。
体質に合わせて、腎を補い、水分代謝を良くする漢方薬を処方し、3ヶ月ほどで数値の安定が見られ、医師からも「透析はまだ様子を見ましょう」と言われるようになったとのことです。
もちろん、すべての方に同じ効果が出るとは限りません。しかし、「もうダメかも」と思ったときこそ、体の声に耳を傾け、体質にあった改善を試みる価値があります。
漢方でできる腎臓病のセルフケア
漢方は薬だけではありません。生活習慣や食事、睡眠、ストレスの管理も非常に大切です。
・冷えを取る(特に腰や足)
・塩分・たんぱく質を控えた食事を意識する
・水分を適切にとる(飲みすぎもよくありません)
・無理のない範囲で体を動かす
体を冷やさないこと、巡りを良くすること、そして腎に負担をかけすぎない生活が、透析を遅らせるカギになるかもしれません。
まとめ|透析が迫る今だからこそ、漢方という選択肢を

茨城県坂東市のスガヌマ薬局 外観写真
腎臓病が進行しても、「透析しかない」とあきらめてしまう前に、体質改善の可能性を探ることが大切です。特に、数値が悪化し始めたタイミングは、改善のチャンスでもあります。
漢方は、腎臓病を根本から改善するものではありませんが、体の状態を整えるサポートとして大きな可能性を秘めています。
茨城県坂東市のスガヌマ薬局では、漢方薬の専門家があなたの体質や生活習慣を丁寧にカウンセリングし、最適な漢方薬をご提案しています。透析を避けたい、遅らせたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
【参考】腎臓の数値、どこまでが正常?eGFR・尿たんぱく・クレアチニンの基準
腎臓の働きを把握するために、以下の3つの指標がよく使われます。
● eGFR(推算糸球体濾過量)
eGFRは、腎臓が老廃物をどれくらいろ過できているかを示す数値です。
eGFR(mL/分/1.73m²) 判定内容
90以上 正常
60〜89 軽度の腎機能低下(経過観察)
30〜59 中等度の腎機能低下(要対策)
15〜29 高度の腎機能低下(透析が視野)
15未満 末期腎不全(透析が必要)
多くの方がeGFR 30〜60前後で「そろそろ透析が近いかもしれない」と不安になります。
● 尿たんぱく
腎臓に異常があると、通常は尿に出ない「たんぱく質」が漏れ出るようになります。
尿たんぱくの判定 状態
陰性(±以下) 正常
+〜+++ 異常(腎障害の可能性)
検査で「尿たんぱく+」と出た場合、腎臓にダメージがあることを示すことが多く、慢性腎臓病の初期サインにもなります。
● クレアチニン(血清クレアチニン)
クレアチニンは筋肉の代謝産物で、腎臓が正常に働いていれば尿から排出されます。
基準値の目安
男性:0.6〜1.1 mg/dL
女性:0.4〜0.8 mg/dL
※筋肉量や年齢によって多少異なります。
数値が1.2 mg/dL以上になると「腎機能の低下」が疑われます。クレアチニン値が2〜3を超えると透析のリスクも視野に入ってきます。
このように、「eGFR」「尿たんぱく」「クレアチニン」の3つは腎臓病の進行度を知る上でとても重要です。これらの数値が悪化してきたときこそ、体質改善によるアプローチとして漢方薬によるケアが選択肢となるのです。
腎臓の数値が気になる」「透析は避けたい」と感じたら、まずはお気軽にご相談ください。
あなたに合った漢方をご一緒に考えましょう。
よろしくお願いいたします。

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