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つくば木場公園クリニック不妊治療セミナーに参加しました。

 

こんにちは。漢方薬剤師の菅沼真一郎です。

 

 

つくば木場公園クリニックの不妊治療セミナーに参加してきました。

 

 

とても勉強になりました。このような貴重な機会が得られたことにとても感謝しています。

 

 

つくば木場公園クリニックの様子はこちら

 

 

 

吉田先生は講演中に「一胚入魂」とおっしゃっていました。

 

 

真剣に受精卵を心をこめて戻しておられます。

 

 

吉岡先生も同じことをおっしゃていました。とてもすばらしい先生方だと思います。

 

 

私も不妊治療をされている方々に適切な漢方薬と健康指導をおこない、ご懐妊・ご出産されるようにがんばります。

 

 

木場公園クリニック院長・つくば木場公園クリニック最高顧問  吉田 淳先生と不妊治療で悩む患者さんのために協力していくことを約束しました。

 

 

不妊治療セミナー㏌つくば

 

 

日時 2020年1月25日㈯18:30~20

 

 

定員 108名

 

 

会場 つくば国際会議場(つくば市竹園2-20-3)

 

 

講師 

 

木場公園クリニック院長・つくば木場公園クリニック最高顧問 

吉田 淳先生

 

ご講演中の  吉田 淳先生

 

 

 

講演内容の一部

 

 

 

 

 

不妊症の現況

 

 

 

少子化の主たる原因として、晩婚化に加え、結婚した夫婦の出生力の低下が指摘されている。

 

 

50年前と比較すると、初婚年齢は男女ともに遅くなり、特に都市部では晩婚化は顕著である。

 

 

さらに、結婚してもすぐに子供を希望しない夫婦が増加してきている。

 

 

男性、女性ともに子供を希望する年齢が高くなると、男性では精子数や精子の質が低下し、女性では卵子数や卵子の質が低下するため、不妊症が増加することになる。

 

 

 

 

 

婚姻関係にあるカップルでのセックスレスの割合(2016)

 

 

47.2%

 

 

 

 

不妊症の原因(WHOによる7273カップルの統計より)

 

 

男性のみ 24%

 

 

女性のみ 41%

 

 

男女ともにあり 24%

 

 

原因不明 11%

 

 

 

木場公園クリニックは一人の医師が女性の不妊も男性の不妊も両方みれるようにしているそうです。

 

 

女性不妊症→産婦人科

 

 

男性不妊症→泌尿器科

 

 

木場公園クリニックの医師→男性不妊・女性不妊両方

 

 

 

 

日本とアメリカの生殖補助医療の相違点

 

 

 

日本

 

 

 

1. ART出生児比率の急速な増加=不妊症患者の増加

 

 

2. 女性患者の高齢化

 

 

3. 近年のART治療出産率の低下傾向

 

 

4. 高齢女性の妊娠率の低下・流産率上昇

 

 

5. 単一胚移植の徹底

 

 

6. 43歳以上女性に対する政府補助金中止

 

 

7. 卵子凍結可能(日産婦は推奨せず)

 

 

8. 養子縁組の年齢制限(原則45歳以上限)

 

 

9. 卵子提供の原則禁止

 

 

10. 代理懐胎の禁止

 

 

11. 一部の選択は国内では厳しく制限されているが、海外では自由に受けられる。

 

 

 

 

アメリカ

 

 

 

1. アメリカでは患者年齢は若年層と高齢層に二分化している。

 

 

2. 日本と同様に女性患者の高齢化は否めない。

 

 

3. 高齢女性の妊娠率低下・流産率上昇

 

 

4. 単一胚移植は30%を占めている。

 

 

5. ARTの約10%が卵子提供で、Recipient女性年齢の高齢化による妊娠率の低下は認められない。

 

 

6. 近年日本で話題となっている卵子/胚凍結も年間35000件以上実施されている。

 

 

7. 代理懐胎も年間約4000例実施されている。

 

 

8. 様々な選択肢を選ぶ自由が保障されている。

 

 

 

不妊症の原因

 

 

 

1. 性交障害因子

 

 

2. 男性因子

 

 

3. 頸管因子

 

 

4. 子宮因子

 

 

5. 卵管因子

 

 

6. 排卵因子

 

 

7. 受精因子

 

 

8. 子宮内膜症

 

 

9. 免疫異常

 

 

 

 

男性不妊症の原因

 

 

 

             平成9年     平成27年

 

造精機能障害       83.0%      82.4%

 

原因不明         56.1%      51.0%

 

精索静脈瘤        35.9%      36.6% 

 

その他          8.0%      12.4%

 

精路通過障害       13.7%      13.9%

 

性機能性障害        3.3.%     13.5%

 

 

 

 

 

 

不妊治療

 

 

 

一般不妊基礎検査

   ↓

タイミング療法

   ↓

人工受精

   ↓

ART(体外受精・顕微授精)

 

 

 

体外受精

 

 

体外受精とは、1978年にイギリスの産婦人科医であったステプトウ博士と研究者であるエドワード博士によって初めて成功した技術です。

 

 

 

顕微授精

 

 

 

顕微授精には、透明体部分切開法(PZD)、囲卵膣内精子注入法(SUZI),
卵細胞質内精子注入法(ICSI)がありますが、現在行われているのは卵細胞質内精子注入法(ICSI)です。

 

 

ICSIは、1992年にベルギーで開発された方法で、卵細胞の中に直接針を使って精子を一匹注入する方法です。

 

 

ICSIでは、高度の乏精子症や精子無力症、また精巣内にごくわずかしかいない方でも妊娠・分娩が可能になりました。

 

 

ICSIを用いると、射出精子、精巣上体精子、精巣精子どこの精子を用いても妊娠が可能になりました。

 

超高倍率で精子を観察して良好な精子を選び、顕微授精(ICSI)に用いる方法です。通常のICSIでは400倍に拡大して卵子に注入する精子を選びますが、IMSIでは6000倍に拡大し、400倍では見えなかった詳細な精子形態を確認できます。
精子頭部に空胞が無い形がきれいな精子を精査して使用することにより、受精率や妊娠率が良くなることを期待してIMSIを行います。

 

 

ARTの成績を決定する6つの柱

 

 

 

1. ART実施前検査

 

 

2. ovarian  reserveを評価した適切な卵巣刺激

 

 

3. 採卵

 

 

4. laboratory  work(hard,soft)

 

 

5.胚の選別と胚移植

 

 

6. 黄体補充

 

 

 

 

 

 

ARTにけるセントラルドグマ

 

 

 

精子の質 

 

 

高度乏精子症で射出精子による顕微授精を行っても良好な胚が得られない場合は、

 

 

良好な精子を探す目的で手術用の顕微鏡下に精巣内精子回収法を実施し、良好な精子がいる可能性が高い太くて白い精細管から精子を回収して顕微授精を行う場合があります。

 

 

 

卵子の質

 

 

不適切な卵巣刺激を行うと卵子の質が低下するそうです。

 

 

また、卵巣刺激を変更すると、卵子の質が変わる可能性があります。

 

 

 

 

 

胚の観察

 

 

 

1)従来の胚の観察(点の観察)

 

 

 

2)タイムプラスを使用した胚の観察(線の観察)

 

 

タイムプラスを使用した胚の観察によって妊娠率がアップする。

 

 

タイムプラスを使用した胚の観察によって妊娠率がアップするそうです。

   

 

 

 

 

 

 

ARTの成績をより向上させるために

 

 

 

1)子宮内膜着床能検査(ERA検査)

 

 

2)Th1/Th2検査

 

 

3)NGSによる子宮内細菌数(フローラ)検査

 

 

 

 

最後に

 

 

 

 

不妊症はカップルがないと存在しない病気です。

 

 

タイミング療法、人工受精、体外受精など どのような不妊症の治療をお受けになるのかは、大事なカップルの進路を決めることになります。

 

 

二人の不妊治療の方向性(ベクトル)が違った方向を向いていると最悪の場合は離婚となることもありますので、大事な治療方針を決定するときはよく二人で相談をしてお決めになってください。

 

 

また、我々不妊治療に従事している者は死にものぐるいで日々診療を行っていますが、不妊症の治療は先が見えづらい治療ですので、患者様は治療のみに集中せず、趣味などを楽しみながら治療をお受けになってください。

 

 

つくば木場公園クリニック吉岡院長と茨城県の不妊治療で悩む方々のために協力してがんばっていくことを約束いたしました。

 

 

とてもすばらしい終わりのご挨拶でした。感動いたしました。

 

 

 

私も適切な漢方薬と健康指導をこれからもおこない、つくば木場公園クリニックの先生方と協力して、不妊治療をされている方々が無事にご懐妊・ご出産されるようにがんばります。

 

 

 

 

 

 

 

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