天然葉酸と人工(合成)葉酸の違い|妊活・妊娠中にどちらを選ぶべき?
妊活や妊娠中に欠かせない栄養素のひとつが「葉酸」です。
葉酸はビタミンB群の一種で、細胞の分裂や成長を助け、特に胎児の神経管(脳や脊髄になる部分)の発達に不可欠とされています。
ところが、この葉酸には 「天然型」と「人工(合成)型」 の2種類があることをご存じでしょうか?
実はこの違いが、日本人女性にとってとても重要なのです。
目次

🌱葉酸には2種類ある
天然葉酸(ポリグルタミン酸型/5-メチルテトラヒドロ葉酸)
野菜や豆類、柑橘類など自然の食品に含まれる形。吸収はゆるやかですが、最初から体が使える「活性型」として存在します。
人工葉酸(モノグルタミン酸型/プテロイルモノグルタミン酸)
サプリメントや強化食品に多く含まれる形。吸収率は高いのが特徴ですが、体内で活性型に変換しないと利用できません。
つまり、人工葉酸は「吸収は良いけれど、体質によっては利用されにくい」という側面があります。
💊日本人女性の半数以上が代謝が苦手?
人工葉酸を活性型に変換するには MTHFR酵素 が必要です。
ところが、日本人の約3人に2人は「MTHFR C677T多型」という遺伝的特徴を持ち、この酵素の働きが弱いとされています。
つまり、合成葉酸を摂っても十分に活性型に変換できず、せっかくの葉酸がうまく利用されない可能性があるのです。
🧬未活性葉酸が体に残るリスク
変換しきれなかった人工葉酸は「未活性葉酸」として体内に残ってしまうことがあります。
これにより、
ビタミンB12欠乏を見逃す
免疫機能に影響を与える
高ホモシステイン血症(動脈硬化や妊娠合併症のリスク)
などの懸念も指摘されています。
🥬天然葉酸は安心して使える
一方、天然葉酸は最初から「活性型」なので、変換を必要とせず、体にそのまま使われます。
柑橘類の果汁や葉物野菜にはこの活性型葉酸が含まれており、食事から無理なく摂取できる点も安心です。
妊活・妊娠中には、
食事からの天然葉酸
天然型葉酸を配合したサプリメント
の両方を意識すると理想的です。
🤰妊娠期に必要な摂取量
厚生労働省は、妊娠を希望する女性や妊娠初期の女性に、 1日400㎍の葉酸 摂取を推奨しています。
妊娠前:200㎍
妊娠中:400㎍
上限:1000㎍(過剰摂取は皮膚炎などのリスク)
ほうれん草や小松菜、枝豆、柑橘類など普段の食事にも葉酸は含まれるため、サプリとのバランスが大切です。
✅まとめ:体に合った葉酸を選びましょう
人工葉酸は吸収率が高いが、体質によっては活性型に変換されにくい
天然葉酸は最初から活性型なので安心して利用できる
日本人女性の約66%は人工葉酸の代謝が苦手
妊娠期は食事+サプリで過不足なく摂取することが大切
妊娠を望む方にとって「どんな形の葉酸を選ぶか」は大きなポイントです。
天然葉酸を意識して、安心できる妊活・妊娠期を過ごしましょう。
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