子宮内膜を“ふかふか”にする周期調整法｜北京西京中医院・王必勤先生に学ぶ、着床ししやすい体づくり

1.🌸はじめに

2.🩸子宮内膜“受容性”とは？

3.🌿北京式・周期別アプローチ

4.🍚体質タイプ別：内膜が薄くなりやすい原因

5.🌙生活でできる「内膜を育てる」養生ポイント

6.🌸まとめ

🌸はじめに

「移植前なのに、子宮内膜が8mmに届かない…」

「血流が悪くて内膜が薄いと言われた」

そんなお悩みを持つ方にこそ知ってほしいのが、

**“内膜を厚くする＝血を増やすだけではない”**という中医学の考え方です。

2025年10月、私たちは中国・北京の北京西京中医院で、不妊漢方の名医・**王必勤先生（主任医師）**から直接ご指導を受けてきました。

王先生の治療は、**郭氏中医序貴療法（周期に合わせて整える中医療法）**をベースに、卵と子宮を「正しい順序」で育てていく方法です。

本記事では、王先生の教えをもとにした「子宮内膜をふかふかにする周期調整法」を、わかりやすく紹介します。

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🩸子宮内膜“受容性”とは？

子宮内膜は、ただ厚ければ良いというものではありません。

中医学では、**“厚さ・血流・炎症”**の3つが整ってはじめて「受け入れる準備ができた内膜（受容性の高い内膜）」と考えます。

💡3つのポイント

1. 厚さ（養血）

・西洋医学的には「8mm以上」

・血を増やす・新しい血をつくる

2. 血流（活血）

・血管の抵抗値や温かさ

・血行を促し内膜を養う

3. 炎症（清熱・理気）

・子宮内膜炎や免疫反応

・炎症と緊張をやわらげる

💡ポイント：

内膜が「柔らかく・温かく・しっとり」していることが、着床率を上げる鍵になります。

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🌿北京式・周期別アプローチ

王先生の治療は、月経周期を4段階に分けて整える「郭氏中医序貴療法」の考えに基づいています。

それぞれの時期に合った漢方処方・食事・養生を行うことで、内膜が自然に育っていきます。

🩸生理期（1〜5日）

・目的：瘀血（古い血）を排出

・方剤：活血・行気・温陽

・養生：冷やさず温かい飲み物を。睡眠をしっかり取る

🌱卵胞期（6〜12日）

・目的：新しい血を生む・内膜を育てる

・方剤：養血・補腎・養陰

・養生：胃腸を整えて栄養を吸収、早寝を意識

💫排卵期（13〜16日）

・目的：血流を促し排卵を助ける

・方剤：活血・理気

・養生：ストレスを溜めずリラックス。軽い運動◎

🔥黄体期（17〜28日）

・目的：黄体を温め着床を守る

・方剤：温補腎陽・安胎

・養生：体を冷やさず、冷飲・生ものを避ける

💬 王先生の言葉

「焦らず、順序を守ること。体がリズムを取り戻せば、内膜も自然に育ちます。」

🍚体質タイプ別：内膜が薄くなりやすい原因

「子宮内膜が薄い」といっても、原因は人によって異なります。

中医学では次のような体質タイプに分けて考えます。

❄️ 冷え（腎陽虚）タイプ

手足が冷える／低体温／高温期が短い

→ 温めて血流を良くする

→ 婦宝当帰膠・参茸補血丸・温経湯

💧 血虚タイプ

生理量が少ない／顔色が白い／疲れやすい

→ 血を補い内膜を育てる

→ 婦宝当帰膠・十全大補湯・帰脾湯

🌪 瘀血タイプ

生理痛／レバー状の塊／黒っぽい経血

→ 血の滞りを取る

→ 冠元顆粒・桂枝茯苓丸・桃核承気湯

🌫 湿痰タイプ

浮腫・体が重い／冷たい飲食が多い

→ 代謝と胃腸を整える

→ 勝湿顆粒・健胃顆粒・香砂六君子湯

🔥 ストレスタイプ

夢が多い／イライラ／胸が張る

→ 肝気の流れを良くする

→ 加味逍遥散・逍遥顆粒

🍀 スガヌマ薬局では、基礎体温・体質・内膜データをもとに、あなたのタイプを見極めて周期ごとに調整します。

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🌙生活でできる「内膜を育てる」養生ポイント

🛌 睡眠

夜22時〜2時の間はしっかり眠る（ホルモン分泌のゴールデンタイム）

→ NG：夜更かし・スマホ見過ぎ

🍽 食事

温かい汁物・根菜・黒豆・ナツメを取り入れる

→ NG：冷たい飲み物・生野菜過多・断食ダイエット

🛁 入浴

38〜40℃で15分の半身浴。腰を温める

→ NG：シャワーのみ・湯冷め

🚶 運動

ウォーキング・ストレッチ・ヨガ

→ NG：激しい運動・体を冷やす夜ラン

💭 心

呼吸を深く。ストレスを溜めない

→ NG：焦り・睡眠不足・不安の我慢