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冬の不調はなぜ起こる? 〜自律神経・血管の働きを知り、今日からできる養生法〜

2025年12月9日

 

2025年12月9日(火)、(株)和漢薬研究所 学術情報課・中谷彩佳先生をお迎えし、
「冬の不調はなぜ起こる? 〜自律神経・血管の働きを知り、今日からできる養生法〜」をテーマに健康セミナーを開催いたしました。❄️

健康セミナー当日の様子。
血管と自律神経の関係について、身近な例を交えながら分かりやすくお話しいただきました。

冬になると、気温の低下や寒暖差により、自律神経が乱れやすくなり、血管も縮みやすくなります。
その結果、冷えや痛み、血圧の上昇など、さまざまな不調が出やすくなります。
今回のセミナーでは、その仕組みと、今日からできる簡単な養生法についてわかりやすく学びました。🙂

※セミナー参加者様の感想はこちら

 

目次

冬に多い不調とその理由 🩺

血管のコントローラーは「自律神経」🧠

寒さが体に与える影響 ❄️

今日からできる!冬のセルフケア 🤗

舌は「内臓の鏡」👅 内臓の冷えチェック

血流をよくするおすすめ食材 🍽

 

冬に多い不調とその理由 🩺

冬から春先にかけて、次のようなご相談が増えてきます。

  • 手足が冷たい
  • 肌や喉の乾燥
  • 関節痛・腰痛
  • 風邪をひきやすい
  • 高血圧・心臓病
  • 生理痛・生理不順
  • 下痢・便秘
  • むくみ
  • 耳鳴り
  • 頻尿

秋から冬になるにつれて外気温が下がると、血管はキュッと縮み、血液が流れにくくなります。🌀
漢方でも「冬は腎(じん)を守る季節」とされ、全身の巡りが滞りやすくなる時期です。

血管のコントローラーは「自律神経」🧠

自律神経ってなに?

血管の収縮・拡張をコントロールしているのは、自律神経です。

  • 自分の意志で動かしていない「不随意神経」
  • 心臓、血液循環、消化器の働き、体温調節などを24時間コントロール
  • 交感神経(昼・活動モード)と、副交感神経(夜・休息モード)のバランスで成り立つ

昼間は「交感神経」が優位になり、夜は「副交感神経」が優位になるのが理想的なリズムです。🌞🌙

自律神経を乱す原因

交感神経が優位になりすぎると、血管は縮みっぱなしになり、冷えや高血圧、不眠などの原因となります。

  • 寒さ
  • ストレス・プレッシャー
  • 騒音
  • 更年期のホルモン変動
  • 長時間労働
  • パソコン・スマホの使いすぎ

現代生活はどうしても交感神経が優位になりやすく、冬はそれに「寒さ」が加わることで、ますます自律神経のバランスが崩れやすくなります。

寒さが体に与える影響 ❄️

外気温が20℃を下回ると、体は「脳と内臓を守る」ために、中心部の血流を優先します。
その結果、手足は冷えやすく、肩こり・腰痛・むくみなども起こりやすくなります。

体温が1℃下がると…

  • 免疫力が約30%低下
  • 代謝が落ちて太りやすくなる
  • 血流低下により痛みやこわばりが出やすくなる

冬は「温めること」「巡らせること」がとても大切な季節です。🧣

今日からできる!冬のセルフケア 🤗

① ゆるりら体操・腹式呼吸でリラックス

腹式呼吸のポイントを、イラストで分かりやすく確認。
椅子に座ったままでもできる、やさしい呼吸法です。

肩や胸周りをやさしくほぐしながら、ゆっくりとお腹で呼吸をする「ゆるりら体操」は、副交感神経を高める簡単な方法です。

  • 肩を回す・首をゆっくり倒す
  • 鼻から息を吸い、お腹をふくらませる
  • 口からゆっくり吐き、お腹をへこませる

1日数分でも、続けることで「緊張モード」から「リラックスモード」へ切り替えやすくなります。🌿

② 風邪は早めの対処が鍵

冬に風邪などの感染症が多いのは、乾燥でウイルスが空気中を漂いやすくなるためです。💭

ウイルスは、

  • 1つが1時間後には約100個
  • 1日後には約100万個

まで増えると言われています。
「ゾクッとした」「寒気がする」と感じたら、できるだけ早く対処することが大切です。
漢方では、発熱を促してウイルスを弱らせる風邪薬や、初期に用いる「清香散」などを、できるだけ早めに服用することで、こじらせにくくなります。

途中には、体を動かす時間も。
無理のない範囲で、皆さん一緒に体操を行いました。

③ 洋服の着方・食事のコツ

  • 冷えやすい足首・首・お腹はしっかり温める
  • 靴下の重ね履きで足元を冷やさない🧦
  • 食事は腹八分目で、食べすぎ・飲みすぎを控える
  • 筋肉や体温の材料になる「たんぱく質」を十分にとる(肉・魚・卵・大豆製品など)

④ こむらがえり予防マッサージ

ふくらはぎを下から上へ、心臓に向かってやさしくさすり上げることで、血流がよくなり、こむらがえりの予防につながります。
お風呂あがりに行うのが特におすすめです。🛁

⑤ 血管をしなやかにする「インターバル速歩」

次のような歩き方を3分ずつ繰り返します。

  • 普段より速めのペースで3分歩く
  • ゆっくりペースで3分歩く

これを数セット行うことで、血管がしなやかになり、冬の血流改善に役立ちます。🚶‍♀️🚶‍♂️

セミナーの合間に、ほっとひと息 ☕🍰

セミナーの合間には、坂東市のお店のクレープでひと休み。
甘さ控えめで、ほっとする時間となりました。

今回のセミナーでは、学びの合間に坂東市の「ハマヤサン」のクレープをお出ししました。

体や血流の話をしたあとに、甘さ控えめでやさしい味わいのクレープを囲みながら、
自然と会話も弾み、リラックスした時間となりました。

健康の話も、「緊張しすぎず、楽しみながら続けること」が大切ですね。

舌は「内臓の鏡」👅 内臓の冷えチェック

漢方では、舌を観察することで体の状態を読み解きます。

  • 舌が白っぽい
  • 舌の縁に歯形がついている
  • 舌の色が淡く、ぼんやりしている

こうした舌の状態は、内側の冷えや「気血不足」のサインであることがあります。
冬の冷えや疲れが続く方は、一度ご自分の舌を鏡でチェックしてみてください。🪞

血流をよくするおすすめ食材 🍽

血行を促す成分として紹介された「ジンゲロール」。
しょうがの温める力についても学びました。

血管の若々しさを保つために欠かせないのが、ビタミンEです。

  • かぼちゃ
  • ナッツ類
  • うなぎ

これらの食品には血行促進作用があり、冷えや肩こりの改善にも役立ちます。
普段の食事に、少しずつ取り入れてみてください。

冬は「血流ケア」と「体質改善」のチャンス 💡

冬は不調が出やすい季節ですが、その分、生活と養生を見直すことで、体質改善の効果が出やすい時期でもあります。

「最近、冷えやむくみが気になる」
「血圧や血管のことが心配」
「毛細血管の炎症なども含めて、血流を整えたい」
そのような方は、ぜひ一度ご相談ください。

最後は、主催者の菅沼真一郎より、
今日の内容を振り返りながら、まとめのご挨拶をさせていただきました。

漢方相談スガヌマ薬局では、
お一人おひとりの体質や生活背景を丁寧にお伺いし、
自律神経・血流・冷えのバランスを整える漢方と養生法をご提案しております。🌿

漢方相談のご案内

  • 冬の冷えや血圧が気になる方
  • 風邪をひきやすく、体力に不安がある方
  • 更年期や自律神経の乱れが気になる方

どうぞお一人で悩まずに、早めにご相談ください。

📱 漢方相談のご予約・お問い合わせ

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皆さまが、この冬を少しでも楽に、あたたかく過ごせますように。❄️🧣

 

 

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