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病院に行くべき症状

 

 

 

東品川クリニックの総合診療科医師、平塚祐介先生のご講演をお聞きしました。

 

薬局の薬で対応すべきか、病院の受診を勧めるか否かの症状の診断(トリアージ)について勉強しました。

 

皆さんも「自分の健康は自分で守る」という観点から知っておいたほうがいいことをご報告いたします。

 

 

<平塚先生のご講演内容>

 

店頭トリアージ「OTC?受診勧奨?」

(以下講演内容)

 

患者さんの症状を聞いて、医師が診断を突き詰めていく「ドクターG」という番組がありました。総合診療の番組です。

 

総合診療医 ドクターG

 

薬局は、最初になにか困ったら相談できる身近な存在と思われます。

 

風邪や腰痛、子宝のこと、メンタルケアなど病院にいって相談するには、ちょっと敷居が高いと思われることについて、気軽にに相談できる場所として薬局は重要です。

 

背部痛(背中の痛み)

 

例えば背部痛を生じる病気として、どんな病気を思い浮かべるでしょうか?

 

ちょっと思い浮かべるだけでも背筋痛、心臓病、肺炎、ストレス、肩こり、上気道炎などがあります。

 

考えられる病気は20種類以上あります。

 

主訴を1種類だけ聞いて診断するのでは、限定されてしまうので、いくつか聞いていくのが、トリアージには大切です。詳しく問診することが大切です。

 

医師は、検査や画像を診断の材料として使いますが、私は診断の8割は問診で決まると考えています。薬局の先生方もしっかり問診しましょう。

 

 

◯発熱

 

発熱

 

発熱前に腰痛や膀胱炎が先にあった場合は、腎盂腎炎を疑った方がいいので、その場合は受診を勧めた方がいいです。

 

動けないような高熱の場合も受診を勧めましょう。

 

余談ですが風邪には抗菌薬は効きません。これからは病院での処方が難しくなる時代になると私は考えています。

 

 

◯頭痛

 

頭痛

 

普通の頭痛と偏頭痛の違いは、偏頭痛は、 吐き気を伴って繰り返し起こります。

 

頭痛で怖いのは、くも膜下出血です。最初チョロっと出血した時は、すごく痛くなりますが、歩けるようになります。その後、出血があると重大な事態になります。ものすごい痛みがあったと患者さんがおっしゃった時は、受診を勧めた方がいいです。

 

目をつぶって両手を出して、片手が落ちる時や、しゃべり方がおかしい時は、脳出血や脳梗塞の可能性があります。

 

 

◯胸痛

 

胸痛

 

胸が痛い時に脈を測ることは大切です。

 

両手の脈を測った時に脈のフレに左右差があると血液がうまく分配されていない可能性が高いので、大動脈解離の可能性があります。

 

血圧を両手で測ってみて左右差が大きい場合も注意が必要です。

 

 

 

◯嘔吐・下痢

 

嘔吐・下痢

 

血が混じる血性嘔吐、血便、黒色便は、緊急性が高いです。病院の受診を勧めましょう。

 

下痢で高熱がでる場合もすぐに受診を勧めた方がいいです。

 

黒い便はまっくろになります。ちょっと黒いくらいなら問題ありません。

 

 

◯目のかすみ、視力低下

 

目のかすみ・視力低下

 

急激な視力低下があった場合は、すぐに受診を勧めてください。

 

症状が1週間点眼薬を使用しても改善しない場合は、受診を勧めましょう。

 

薬局は、患者さんがもっとも気軽に相談できる場所です。トリアージする力を高めて、病院の受診を勧めるようにしていきましょう。

 

(以上講演内容)

 

 

今回、病院の受診を勧める症例とポイントについて勉強しました。お客様の症状を見極める力が向上したような気がします。

 

これからもお客様の訴えをよく聞いて、病院の受診を勧める症状を確認して、必要がある時は受診を勧めていきたいと思います。

 

 

 

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