漢方

ニキビ・酒皶・脂漏性皮膚炎の漢方薬

2026年10月27日

🌿 皮膚のお悩みと漢方相談

ニキビ(尋常性痤瘡)・酒皶(しゅさ)・脂漏性皮膚炎
お肌と身体の調子を一緒に考える

漢方相談スガヌマ薬局
漢方薬剤師 菅沼真一郎・菅沼由美子

皆様、こんにちは😊
茨城県坂東市で創業150年、漢方相談スガヌマ薬局の漢方薬剤師・菅沼真一郎・菅沼由美子です。

「大人になっても、あごや頬のニキビを繰り返す」
「顔の赤みやほてりが気になる」
「小鼻や眉の周りが赤くなり、皮がむける」

こうした肌のお悩みを、いつものことだからと我慢していませんか。

ニキビ(尋常性痤瘡)・酒皶(しゅさ)・脂漏性皮膚炎は、見た目が似ていても、原因や適した治療が異なります。

まずは皮膚の状態を正しく知り、それに合った治療やケアを続けることが大切です。

2026年10月7日、皮膚トラブルについて学ぶ勉強会に参加しました。今回は、その学びをもとに、それぞれの特徴と漢方相談で取り上げる処方の例、毎日のケアについてお伝えします。

🌱 ニキビ(尋常性痤瘡)|繰り返す頬・あごのブツブツ

大人のニキビ(尋常性痤瘡)

ニキビは、毛穴の詰まりや皮脂、アクネ菌などが関わる皮膚の病気です。白ニキビ・黒ニキビのほか、炎症が起こると赤いブツブツや膿を伴うことがあります。

思春期だけでなく、大人になってからも続いたり、繰り返したりします。汚れが原因と決めつけ、強く洗ったり、何度も触ったりしないことが大切です。

炎症が続くと痕が残る場合もあるため、繰り返すニキビは早めに皮膚科へ相談しましょう。

🌿 ニキビの漢方相談で取り上げる処方の例

① 五味消毒飲(ごみしょうどくいん)

中医学で「清熱解毒」を目的に用いられてきた伝統的な処方です。赤み・腫れ・熱感・痛みを伴うできものなどを、中医学では「熱毒」と捉えることがあります。

ここでは、炎症のあるニキビを考える際の中医学的な処方例としてご紹介しています。国内の個別製品の承認効能を示すものではなく、実際の使用については製品の区分や適応を確認して判断します。

② 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

繰り返すニキビや、皮膚が化膿しやすい方に用いられる漢方薬です。体力の程度や、鼻・のどにも炎症を繰り返していないかなどを含め、適しているかを判断します。

ニキビができた場所だけで処方を決めることはありません。肌の状態に加え、胃腸や便通、睡眠なども伺います。

これらの処方は一例です。詳しくは当薬局の漢方相談薬剤師にご相談ください。

🌿 酒皶(しゅさ)|顔の赤み・ほてりが続くときに

男性の酒皶(しゅさ)による顔の赤み

酒皶(しゅさ)は、頬や鼻など顔の中央に赤みが続き、ほてりや毛細血管の拡張などがみられる皮膚の病気です。ニキビに似たブツブツが出ることもあります。

ニキビとの違いの一つは、酒皶(しゅさ)では通常、毛穴の詰まりである「面皰(めんぽう)」を伴わないことです。ただし、ご自身で見分けるのは難しく、両方が重なる場合もあります。

紫外線や温度変化、飲酒、刺激のある食べ物などが悪化のきっかけになる場合もあります。影響には個人差があるため、ご自身の症状が強くなる場面を知ることも大切です。

🌿 酒皶(しゅさ)に伴う症状で検討する漢方薬の例

酒皶(しゅさ)に対する漢方薬の科学的根拠はまだ限られています。皮膚科の治療を基本に、赤みやほてりなどの症状と体質に応じて、補助的な使用を検討します。

① 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

一般用医薬品の中には、効能・効果に「あかはな(酒さ)」を含む製品があります。体力が中等度以上で、赤ら顔やのぼせがみられる方が対象です。

赤みだけでなく、のぼせやブツブツの状態なども確認して検討します。

② 白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)

体力が中等度以上で、熱感と口の渇きが強い方の、ほてりなどに用いられる漢方薬です。

酒皶(しゅさ)という病名だけで選ぶのではなく、伴っているほてりや口渇が適応に合うかを確認します。

顔が赤いという理由だけで、どちらかを選ぶことはできません。症状が続く期間や、ほてり、ブツブツの有無なども大切な判断材料です。

これらの漢方薬は一例です。詳しくは当薬局の漢方相談薬剤師にご相談ください。

🍃 脂漏性皮膚炎|小鼻・眉・頭皮の赤みや皮むけ

脂漏性皮膚炎による赤みや皮むけ

脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が盛んな部分に起こりやすい湿疹です。小鼻の脇、眉や眉間、髪の生え際、頭皮などに、赤みや皮むけ、フケがみられます。

皮脂だけでなく、皮膚に普段から存在する「マラセチア」という真菌なども関わると考えられています。

皮むけがあると乾燥だけの問題と思いがちですが、保湿だけでは十分に対応できないこともあります。皮膚科では、状態に応じて抗真菌薬や炎症を抑える塗り薬などを使います。

🌿 肌の状態や便通に応じて検討するお薬の例

漢方相談では、湿疹の状態に加えて、便秘などのお悩みも確認します。以下は、それぞれの症状に応じて検討する例です。抗真菌薬など、脂漏性皮膚炎の治療の代わりになるものではありません。

① 清営顆粒(せいえいかりゅう)

便秘があり、それに伴って肌あれや吹出物、のぼせなどがみられる方に検討するお薬です。

中医学では、赤みやほてりなどを「血熱(けつねつ)」という伝統的な考え方で捉えることがあります。当薬局では、こうした見方も参考にしながら、便通や肌の状態を丁寧に伺います。

清営顆粒は、脂漏性皮膚炎そのものを効能とするお薬ではありません。便秘の有無や併用薬を確認し、適応に合う場合に検討します。

② 消風散(しょうふうさん)

体力が中等度以上で、かゆみが強く、分泌物が多いジュクジュクした湿疹・皮膚炎などに用いられます。

皮むけやフケがあるだけで選ぶ薬ではなく、乾燥が中心の方では別の対応が必要なこともあります。

小鼻・眉・頭皮など、症状が出ている場所と湿疹の状態、身体の調子を合わせて確認します。

これらのお薬は一例です。詳しくは当薬局の漢方相談薬剤師にご相談ください。

💬 漢方相談では、お肌と身体の調子を一緒に伺います

漢方相談では、病名に加えて、赤みの強さ、ほてり、乾燥、ジュクジュク、かゆみなどを確認します。さらに、次のようなことも伺います。

  • 胃もたれや食欲不振など、胃腸のお悩みはないか
  • 便秘や軟便など、便通に変化はないか
  • 夜は眠れているか、疲れが残っていないか
  • ストレスや月経の前後で、肌の状態が変わるか

こうしたお話は、原因を一つに決めつけるためではなく、体質や生活背景も含めて、漢方薬や養生を考えるための手がかりになります。

中医学では、赤みやほてりを「熱」、赤くジュクジュクした状態を「湿熱」などの考え方で捉えることがあります。これらは伝統的な見方であり、体温や検査結果とそのまま一致するものではありません。

同じ病名でも、赤みが強い方と乾燥が目立つ方では、漢方薬の選び方が異なることがあります。

今回挙げた2種類ずつの処方・製品は例であり、2種類を一緒に飲むことを勧めるものではありません。同じ処方名でも製品によって効能・効果などが異なる場合があります。

漢方薬にも副作用や飲み合わせがあるため、使用中のお薬や健康食品をお知らせください。

🫧 毎日のスキンケアで大切にしたい4つのこと

① 洗顔はやさしく、こすりすぎない

肌に合う洗顔料でやさしく洗い、タオルで拭くときも、押さえるように水分を取りましょう。

ニキビをつぶしたり、皮むけを無理にはがしたりすることも控えてください。

② 肌の状態に合った保湿をする

乾燥する部分は、刺激の少ない保湿剤でケアしましょう。

ニキビができやすい方は、「ノンコメドジェニックテスト済み」などの表示も選ぶ目安になります。ただし、すべての方にニキビができないという意味ではありません。

使った後にしみる、赤みが増す場合は、無理に使い続けずご相談ください。

③ 紫外線と、ご自身の悪化要因に気を配る

肌に合う日焼け止めに加え、帽子や日傘も活用しましょう。

「あのとき赤みが強くなった」というきっかけを簡単に記録しておくと、ご自身に合う生活上の工夫を考えやすくなります。

④ ケア用品を一度に増やさない

一度にいくつもの化粧品や美容液を使い始めると、どの製品が肌に合うのか分かりにくくなります。

使用中の製品を整理し、必要に応じて医師や薬剤師と相談しながら見直しましょう。

🤝 肌のつらさは、見た目だけでは分かりません

周りからは「それほど目立たない」と言われても、ご本人にとっては、鏡を見るたびに気になったり、人と会うことをためらったりするものです。

「お化粧をしても気になってしまう」
「写真に写るのが苦手になった」
「また悪くなるのでは、と心配になる」

そのようなお気持ちも、遠慮なくお話しください。

私たちは、赤みやブツブツの変化とともに、眠りやすさや外出のしやすさなど、日々の暮らしにも目を向けながらご相談を続けたいと考えています。

🏥 皮膚科の治療を大切にしながら、漢方を考えましょう

ニキビ・酒皶(しゅさ)・脂漏性皮膚炎では、それぞれに合った治療が必要です。漢方相談を始める場合も、処方されている飲み薬や塗り薬は自己判断で中止せず、変更するときは医師や薬剤師に確認しましょう。

赤みや腫れが急に広がる、強い痛みや発熱がある、目の痛みや見えにくさを伴う場合は、漢方相談を待たずに医療機関を受診してください。

🍀 坂東市でニキビ・酒皶(しゅさ)・脂漏性皮膚炎の漢方相談をお考えの方へ

漢方相談スガヌマ薬局では、繰り返すニキビや顔の赤み、皮むけ、かゆみなどについて、肌の状態と身体の調子を伺いながらご相談を承っています。

「皮膚科の治療を続けながら、漢方も相談してみたい」
「肌だけでなく、胃腸や睡眠のことも聞いてほしい」
「自分に合ったスキンケアや養生を知りたい」

そんなときは、一人で抱え込まずにお声がけください。

ご相談には、お薬手帳、使用中の塗り薬やスキンケア用品が分かるもの、症状が強かったときのお写真などをお持ちいただくと、経過を整理しやすくなります。

必要な皮膚科診療を大切にしながら、漢方薬と日々のケアについて、一緒に考えてまいります。

詳しくは当薬局の漢方相談薬剤師にご相談ください。

漢方相談スガヌマ薬局
漢方薬剤師 菅沼真一郎・菅沼由美子

漢方相談スガヌマ薬局の相談案内。漢方薬剤師の菅沼真一郎・菅沼由美子がご相談を承ります

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