着床期のサインと「繰り返す着床不全」を乗り越えるための東洋医学的アプローチ
妊活・胚移植後・着床期の不安に寄り添う
これは妊娠初期症状?それとも生理前?
着床期のサインと反復着床不全を東洋医学で考える
妊活中、胚移植やタイミングをとった後の「生理予定日までの期間」は、ちょっとした体調の変化に一喜一憂してしまうものですよね。
「これって妊娠の初期症状?それともいつもの生理前?」と検索魔になってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、「着床時期に現れる自覚症状の見分け方」と、何度か良好な胚を移植しても妊娠に至らない「反復着床不全の原因と対策」について、西洋医学・東洋医学の両方の視点から分かりやすく解説します。

- 妊娠初期症状と生理前症状の見分け方
- 着床出血と生理の違い
- 反復着床不全で考えられる原因
- 東洋医学でみる湿熱・血虚・瘀血の体質
- 着床しやすい体づくりのための生活養生
1. これって妊娠?生理?「着床のサイン」を見極めるポイント
着床の時期には、女性ホルモンの影響で体にさまざまな変化が現れます。眠気、だるさ、体温の上昇などは生理前、いわゆるPMSにもよく似ています。
ただし、妊娠初期にみられることがある症状として、次のような変化が挙げられます。
- 生理が来ない、高温期が続く
- 少量の出血、いわゆる着床出血がみられることがある
- 微熱のような状態が続く
- 吐き気や胃のむかつきが出ることがある
- おりものの量が増えることがある
着床出血と生理の違い
特に迷いやすいのが出血です。見分けるポイントは、「量・期間・色・基礎体温」です。
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| 項目 | 着床出血の目安 | 生理の目安 |
|---|---|---|
| 期間 | 1〜2日程度、長くても3日ほど | 3〜7日程度 |
| 量 | 少量であることが多い | 徐々に増えることが多い |
| 基礎体温 | 高温期が続くことが多い | 低温期へ下がることが多い |
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移植後の「チクチクする腹痛」の正体は?
胚移植後に下腹部がチクチク痛むという方もいらっしゃいます。これは一つの要因として、子宮の収縮や緊張が関係している可能性があります。
ただし、強い痛み、継続する痛み、出血量が多い場合などは、自己判断せず、必ず医師に相談しましょう。
2. 良好な受精卵でも着床しない…「反復着床不全」とは?
「グレードの良い胚を複数回移植しても妊娠に至らない」状態を、一般的に反復着床不全と呼びます。
良質な受精卵であっても、すべてが妊娠につながるわけではありません。その理由の一つとして、「子宮側の受け入れ態勢」が十分に整っていない可能性があります。

西洋医学で考えられる主な原因
- 慢性子宮内膜炎など、子宮内の感染や炎症
- 免疫学的な問題
- 子宮内膜が薄い、いわゆる子宮内膜の菲薄化
- 粘膜下筋腫や子宮内膜ポリープ
- 多嚢胞性卵巣症候群、PCOS
- 高プロラクチン血症などのホルモン要因
- 子宮内膜の血流障害や活性酸素など、原因不明の要素
では、これらを東洋医学の視点で見ると、どのように考えられるのでしょうか。
3. 妊活の隠れた敵。東洋医学でみる「湿熱」とは?
東洋医学では、着床しにくい背景に「痰湿」や「湿熱」といった体質が関係していることがあります。
本来、体に必要な「水」と「熱」も、体内に余分にたまりすぎると、巡りを妨げる原因になります。イメージとしては、体の中にドロドロした不要なものがたまり、気や血の流れを邪魔している状態です。
この状態が骨盤内や子宮まわりに影響すると、血流の悪さ、炎症傾向、生理痛、内膜環境の乱れなどにつながる可能性があります。
湿熱タイプのサイン
- 水分やお酒をたくさん飲む
- 食欲旺盛で、味の濃いものや脂っこいものが好き
- 暑がりで汗っかき、頭に汗をかきやすい
- 短気になりやすい、イライラしやすい
- ニキビや吹き出物が出やすい
- 便が軟らかく粘り気があり、においが強い
- おならが多く、においが強い
一見「元気で体力がありそう」に見えても、実は体の中に余分な湿と熱がこもり、巡りが悪くなっている方は少なくありません。
4. あなたの妊活体質セルフチェック
今の状態に当てはまる項目を数えてみてください。一番チェックが多かったグループが、今の体質傾向の参考になります。
【A】食生活と熱のサイン
□ 味が濃いもの、脂っこいもの、高カロリーが好き
□ 暑がりで汗っかき、または頭によく汗をかく
□ 便が軟らかく粘り気がある、またはにおいが強い
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【B】栄養と潤いのサイン
□ 生理の量が少ない、または内膜が薄いと言われた
□ 顔色が青白い、めまいや立ちくらみが起きやすい
【C】血流のサイン
□ 生理痛が重い、経血にレバーのような塊が混じる
□ 肩こりや頭痛があり、皮膚にシミやアザができやすい
【D】移植後・着床期のサイン
□ 移植後や生理前に下腹部がチクチク痛む
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診断結果の目安
【A】が多い方:湿熱タイプ
体内に不要な水と熱がたまりやすい傾向です。甘いもの、脂っこいもの、アルコール、食べすぎを見直し、余分なものをためにくい体づくりを意識しましょう。
漢方の一例:竜胆瀉肝湯、温胆湯など
【B】が多い方:血虚タイプ
体を巡る「血」が不足しやすい傾向です。子宮内膜を整えるためにも、栄養、睡眠、胃腸の働きを大切にすることが重要です。
漢方の一例:婦宝当帰膠、当帰芍薬散など
【C】が多い方:瘀血タイプ
血の巡りが滞りやすい傾向です。冷え、ストレス、運動不足などにより、子宮や卵巣まわりの巡りが悪くなることがあります。
漢方の一例:桂枝茯苓丸、冠元顆粒など
【D】にチェックがある方:子宮収縮・緊張に注意
移植後や生理前のチクチク痛は、子宮の緊張や収縮が関係している可能性があります。無理をせず、体を休め、リラックスできる環境づくりを意識しましょう。
自然薬の一例:松こぶエキスなど
大切なこと:漢方薬や自然薬は、体質や現在の治療内容、移植前後の時期によって選び方が変わります。自己判断での服用ではなく、妊活相談を担当する当薬局の認定子宝カウンセラー・漢方薬剤師にご相談ください。
5. 着床をサポートする体質別・漢方薬の考え方
東洋医学の強みは、お一人おひとりの体質、いわゆる「証」に合わせて漢方薬を選び、体の土台から整えていくことです。

移植後の下腹部のチクチク感が気になる方
子宮の緊張や収縮が気になる場合には、穏やかな子宮環境づくりを目指します。体を冷やさず、無理を避け、心身をゆるめることが大切です。
自然薬の一例:松こぶエキスなど
湿熱・痰湿タイプの方
余分な水分や熱、ネバネバした痰湿をためにくい体づくりを考えます。食べすぎ、飲みすぎ、脂っこい食事が多い方は、食生活の見直しも重要です。
漢方の一例:竜胆瀉肝湯、温胆湯など
内膜が薄い・血虚タイプの方
子宮内膜を整えるためには、「血」を補い、胃腸から栄養をしっかり作れる体に整えることが大切です。疲れやすい、顔色が悪い、めまいがある方にも多いタイプです。
漢方の一例:婦宝当帰膠、当帰芍薬散など
血流が悪い・瘀血タイプの方
生理痛が強い、経血に塊がある、肩こりや頭痛がある方は、瘀血が関係していることがあります。子宮や卵巣まわりの巡りを整えることを意識します。
漢方の一例:冠元顆粒、桂枝茯苓丸など
6. 実際に「着床の壁」を乗り越えたお客様の漢方体験談
反復着床不全のリスク因子として、多嚢胞性卵巣症候群、PCOSや高プロラクチン血症などが関係することがあります。
当薬局でも、病院での治療を受けながら、漢方で体質を整え、妊娠・ご出産につながった方がいらっしゃいます。ここでは実際の体験談をご紹介します。
3度移植しても着床しなかった方が、体質改善後に妊娠・出産
多嚢胞性卵巣症候群、子宮腺筋症があり、体外受精で3度移植しても着床しなかった方の体験談です。
漢方で体質を整えた後、採卵で以前より状態の良い卵を保存でき、その後の移植で初めて着床し、出産までたどり着かれました。
PCOS・高プロラクチン血症があり、着床・妊娠につながった例
多嚢胞性卵巣症候群により卵子が育ちにくく、高プロラクチン血症もあった方の体験談です。
低温期と高温期がはっきりせず、体温も低い状態でしたが、漢方で体を整えながら妊活を続け、着床・妊娠につながりました。
41歳・高プロラクチン血症でも、凍結胚移植1回目で妊娠
41歳で第二子妊活に取り組まれた方の体験談です。高プロラクチン血症があり、ホルモンバランスや妊娠初期の安定が課題となる可能性がありました。
第一子の時から体づくりを続け、第二子では移植前2か月の集中調整を行い、凍結胚移植1回目で妊娠されました。
7. 今日からできるライフスタイル改善
漢方の力だけでなく、ご自身の生活習慣を見直すことも、体質改善には欠かせません。特に湿熱タイプの方は、食べすぎ・飲みすぎ・脂っこい食事を見直すことが大切です。
食事のポイント
控えたいもの:味が濃いもの、脂っこいもの、香辛料、アルコール、冷たい水分のがぶ飲み
積極的に摂りたい食材:玉ねぎ、白菜、大根、トマト、もやし、ごぼう、なす、豆腐、しじみ、あさりなど
早食いを避け、よく噛んでゆっくり食べることも大切です。
運動のポイント
体に余分な湿熱をためにくくするには、ウォーキングや階段の上り下りなど、軽く汗ばむ程度の運動もおすすめです。
ただし、移植後や体調が不安定な時期は、激しい運動は避け、散歩やストレッチ程度にしましょう。
サウナは控えめに
「汗をかくならサウナが良いのでは」と思われるかもしれませんが、湿熱タイプの方は注意が必要です。急激な発汗により、体に必要な潤いまで消耗し、かえって体液が煮詰まるような状態になることがあります。汗をかくなら、運動による自然な発汗を目指しましょう。
おわりに
着床に向けて一喜一憂する時期は、心も体もデリケートになります。
良好な胚を移植しても結果が出ず悩んでいる方は、病院での検査や治療を大切にしながら、ご自身のライフスタイルや体質を見直してみることも大切です。
東洋医学では、冷え、血流、胃腸、睡眠、ストレス、湿熱、血虚、瘀血などを総合的に見て、体質に合わせた妊活の土台づくりを考えます。
「私の体質ってどれだろう」「次の移植に向けてしっかり準備したい」と思われた方は、どうぞ一度ご相談ください。
妊活・着床不全の漢方相談はスガヌマ薬局へ
漢方相談スガヌマ薬局では、病院での検査結果や治療経過を大切にしながら、冷え、血流、内膜、胃腸、睡眠、ストレスなどを丁寧に確認し、体質に合わせた妊活漢方をご提案しています。
ご相談は予約制です。LINE・お電話・ホームページよりお気軽にお問い合わせください。
自己流で頑張り続けるより、体質に合った方法を知ることが近道になることがあります。
気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
漢方相談スガヌマ薬局
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※妊娠の判定は、妊娠検査薬や医療機関での検査によって確認されます。出血や強い腹痛、体調不良がある場合は、早めに主治医へご相談ください。漢方薬や自然薬は体質や治療状況により適否が異なります。





